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IROS発表のため北京へ
IROSのビデオプロシーディングの発表のため北京に行きました.今回の発表は我々のセンターで製作したロボット『リーマン』に関する初の国際会議の発表です.発表は初日のトップバッター.はじめに緊張して終わりなので嬉しい発表日程でした.

発表に関しては『リーマン』その後の記録で書いているので,ここでは国際会議については省略して中国で見たこと感じたことについて書きたいと思います.

中国での印象を列挙すると,埃っぽい,人が多い,街が広い,トイレが遅れている,スケールが大きい.という感じでしょうか.

埃っぽいに関しては,黄砂の影響が大きいかもしれません.街中を少し歩いただけで喉はイガイガ,目はシバシバ.しかも北京五輪に向けて急ピッチで工事中.夜中でも工事の音がうるさく粉塵が舞っていました.

とにもかくにも人が多く街が広い.天安門広場は人・人・人で埋め尽くされていました.付近の道は片道4車線くらいあって,次の交差点まで15分歩くなんてのもざら.地図で見ると近いのに歩いて後悔ってことが多々ありました.

トイレに関しては,北京は国際都市だから大丈夫だろうと思っていたのですが,まだまだという感じでした.確かに観光地付近は綺麗なトイレも多いですが,地元の人が行くような店に行くとレストランでさえトイレに近づくと汚く臭い…個室の壁はなく,トイレに入るとおっさんがお尻を出して気張っていました…

ホテルのロビーのトイレには洋式と和式があったのですが,洋式の方には壁がありませんでした.そして水の流れが悪い…中国のトイレでは使った後の紙を便器に流さずバスケットに入れるのが一般的だそうですが,やはり抵抗があるので数回に分けて流していたのですが,詰まらせてしまいました…

中国といえば,やはり万里の長城ということで,タクシーをチャーターして行ってきました.万里の長城にしても故宮にしても天安門広場にしてもそうですが,日本にある建築物とはスケールが違います.重機のない時代にこんなに大きなものを作ろうとしたこと自体が不思議です.

また,北京料理といえば北京ダックということで有名店でおいしく頂いてきました.それ以外に,朋はサソリを食べることができて喜んでいました.私も食べましたが味は悪くはなかったです.小エビの唐揚げという感じでしょうか.食べていると西洋人がたくさん集まってきて,食べている姿の写真を撮るだけ撮って,去って行きました.君達も挑戦しない?って聞いたのですが…答えはNOでした…

メイン通りの裏通りを歩いたときのこと,天安門広場のすぐ近くだというのに,一本路地を入っただけでその周辺はレンガを積んでその上に屋根替わりの板を置いただけの貧しい地域.汚いながらも市が出ていて活気はあったのですが急速な近代化を目指す北京の貧富の差という矛盾の一端を垣間見た気がしました.

今年は香港・北京と中国に縁があります.日本からの観光客が多いのかと思っていたのですが,思っていたよりも少なく意外でした. (2006/10/10〜16)

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