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コンニャクイモ育て,コンニャク作り
畑で野菜作りをしていますが,植えてから食べられるようになるのに時間のかかるものが幾つかあります.例えばアスパラガス.種を植えてからアスパラガスが食べられるようになるには3年くらいかかります.苗を十分に大きく育ててから,次々と生えてくる若芽を取って食べるのです.逆に一旦育つと10年くらいはとりつづけることができます.

うちの畑は雑草が多いので,このような野菜の多くは2年目とか3年目になると雑草に紛れてどこにあるのか分からなくなって食べることができない…ということが多いです.

コンニャクもまた食べられるようになるのに時間のかかるものの代表例です.種イモも春に植えて,秋に枯れたら掘り起こして,冬の間は貯蔵して,また春に植えて…

という作業を3年程回してイモを大きく育てます.

これまでに,種から蕎麦を育てて蕎麦を打つということをしたこともありますが,前々から一度コンニャクイモを育ててコンニャクを作るというのに挑戦したいと思っていました.

コンニャクの種イモを植えたのは2016年5月.発芽して,まだら模様の茎に大きな葉が多い茂ります.秋になって枯れて来ると通常は種イモを掘り起こして風通しのいいところで保存するのですが,雑草だらけのうちの畑ではそのころになるとどこにあったのか分からなくなり,掘り起こすことができません.

それでも春になるとどこからか雑草の合間を縫って芽が出て来て…ということを繰り返して,何とか今年は3年物を収穫することができました.写真で見比べると随分大きくなりました.逆に大きくし過ぎると5年目くらいに突然花が咲いて食べられなくなるとのことです.

収穫の後はコンニャクを作ります.まず皮を剥いて芽の部分は切って,手ごろな大きさに切ります.驚いたことにどことなく桃の香りがしました.

大きな鍋で箸で簡単に突き刺せるくらいまで煮ます.そして少し冷ましてから次はおろします.おろし金を使った方が美味しいとかネットには書いているのですが,それはさすがに大変なのでミキサーでおろし,少し寝かせます.

この時点では粘り気の弱いとろろイモのような感じですが,そこに凝固剤として炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)を混ぜて型にいれて置いておきます.苦労したのがこの炭酸ソーダの入手.薬局ならどこでも売っているかと思ったのですが,重曹(炭酸水素ナトリウム)は売っているのですが,炭酸ソーダはあまり売っていません.田舎の巨大ホームセンターでようやく手に入れました.

おろしたコンニャクに炭酸ソーダを混ぜて型にいれてしばらく置いておきます.1時間ほど放置して少し固まってきたら,1時間ほどゆででコンニャクのできあがり.

今日は刺身こんにゃくとして頂きました.柔らかくておいしい.

大量にできたので迷惑だろうけれど…近所の家におすそ分け.あまり日持ちする食べ物でもないので,これから当分はコンニャクだらけだろうなぁ…と少し覚悟しています. (2018/10/7)

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