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CEATEC2016 にデモ出展
幕張メッセで開催されるアジア最大規模の IT 技術の展示会 CEATEC.今年は IoT や AI の特別企画に力を入れるということで産総研の人工知能研究センターでデモ展示することになりました.

展示内容は『群集流動予測』,『医療画像診断支援』,『Active Big DATA』,『実社会の予測と制御』の 4 つです.やっていることが分かりやすく見栄えがすることから私の研究も『群集流動予測』として展示することになりました.CEATEC は 2010 年に一度出展しているので 2 度目のデモ展示です.

群衆(人)の位置をカメラで計測し,大規模にシミュレーションで予測するというデモです.ここのところ同じようなデモばかりしているので少し新しくする必要があるだろうと思い,以前より中途半端の状態だった,複数カメラでの計測結果の統合部分を作りこみました.今回は3台のカメラで計測したデータを統合するデモを行いましたが,多分 10 台とか 20 台とかに増えてもリアルタイムで統合可能です.

CEATEC は 4 日間と通常の展示会に比べて長いので結構大変です.2 日目には理事長と研究統括が激励(?)にブースに来てくださいました.客の入りは大盛況で 3 日目の午前中にはパンフレットがなくなりました…

以前研究を手伝ってくれていた牟田君は楽天技術研究所に就職してデジタルサイネージ芸人(?)として活躍中です(産総研にいる時にもサイネージ系の研究開発をしていました).今回も楽天のブースにサイネージ関係で 2 つの展示をしていました.リアルとバーチャルの融合・インタラクションをコンセプトとした展示です.産総研から羽ばたいていった人たちが活躍する姿を見るのは嬉しい限りです.

さて,展示会場をブラブラと歩いていると耳に入るのは IoT や AI というキーワードばかりです.言葉だけが少々一人歩きしている感があります.会社で AI で『何か』をやらないといけないというようなことをチラホラと耳にしました(その『何か』を決めないと…).AI に仕事を奪われるという危機感も多くの人が持っているようです.

それだけ AI という言葉が一般化し,期待されているということでしょうが,何か勘違いしているなぁ…と感じることもしばしばありました.展示会での質問でも『あなたたちは AI を持っているのですか?』とか『AI の全てが分かる本はどれか?』とか,どう答えればいいのかよく分からない質問もたくさんありました.

それはさておき,デモを見て下さって名刺交換した中にいくつかこちらも興味のある案件がありましたので,研究も次のステップに進めるかもしれません.乞うご期待! (2016/10/7)

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