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雪国での年越し
今年の年末年始は帰省せずにぶらりと旅行してみよう…と思い,雪国を18切符でぶらり旅しました.まずは群馬の草津温泉へ.朝7時半に家を出て,草津温泉に着いたのが13:45.思ったよりも近くてびっくりしました.頑張ったら日帰りできそうな距離です.

旅行の時はいつも5〜6千円のビジネスホテルに泊まるのですが,草津温泉は物価が高いです.でも,せっかく草津に来たんだから…と少し奮発して湯畑に近い民宿に泊まりました.といっても,風呂トイレは共同で草津にしては格安です.

草津温泉は1日にドラム缶で23万本分ものお湯が湧き出るそうです.さすがに全国的に有名な温泉街だけあって,12月30日の年末だというのに観光客でごった返しています.それでも旅館の人の話では例年よりも減っているとのことでした.私はあんまり温泉好きという訳ではないのですが,入浴税もいることですから…貧乏根性丸出しで…夕食前,夕食後,朝の3回も入浴しました.硫黄が強く顔を洗うと目にしみましたが,肌はつるつるになった気がします.

さて次の日は小出に行って只見線で会津に向かいます.いつも会津若松で泊まっている料理旅館を予約しようかとも思ったのですが,いつも同じでは面白くないと思い,途中の会津川口の民宿で泊まることにしました.

会津川口は奥会津の豪雪地帯です.列車は日に3本.乗り遅れると大変ですが,酒を飲みながらの酔っ払い列車で,なんとかかんとか会津川口にたどり着きました.宿は駅から車で5分程度.宿の主人が迎えに来てくれました.

外は雪.少し周りをブラブラしてみたのですが,やはり寒い.そして何もない…あきらめて宿に戻りました.大晦日にこんなところに泊まる物好きはいないだろう…とか思っていたら4組の家族が泊まっていました.ちょっとびっくり.隣で食事をしていた人達は青森から来たと言っていました.

夜は紅白を見てそのまま眠りに就きました.年末・年始は今年一番の寒波というニュース.どんなことになるやら…と思って朝目覚めると雪が70cmくらい積もっていました.朝一で車で駅まで送ってもらわないと帰れないので,雪かきを手伝い,朝ごはんを食べてから会津川口駅へと送ってもらいました.列車は既に50分ほど遅れているということでした.

駅を見ると線路が全く見えない…というかホームと同じくらいの高さまで雪があります.わかりにくいですが左下の写真,真中の盛り上がっているラインがホームのエッジ部分で,左が列車が走るところで右がホームです.同じ高さまで雪があります.右の列車は単線なので逆方向の列車の待ち合わせをしているところです.逆方向の列車も私たちが乗る予定の列車が来ないので出発できません.

これは無理だろうな…宿に電話してもう一泊させてもらうか…とか思っていると,代替輸送のタクシーで会津若松まで送ってもらえるとのこと.途中の景色は正に白と灰色の水墨画のようです.ここで車が事故をおこすと凍死するんだろうな…とか思っていると1時間半ほどで会津若松駅にたどり着きました.

生活している人は大変でしょうが,旅行する我々にとってはラッキーなタイミングでの大雪でした.会津より先も郡山や大子などではまだ雪が積もっていましたが,遅れることなく無事に家にたどり着くことができました.

今年は大雪での一年の始まりとなりましたが,本年もよろしくお願い致します. (2009/12/30〜2010/1/1)

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