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キングストン2週間
国際共同研究のためイギリスのキングストン大学に2週間行ってきました.我々の研究班で開発しているカメラデバイスを持っての渡英.トランク以外にデスクトップのPCやらカメラやらを詰め込んだ大きなリュックを背負って英国入りに臨みました.飛行機に乗れるか少し心配していましたが,無事に搭乗できて一安心.

キングストンはロンドンウォータールー駅から電車で30分.ヒースロー空港からは路線バスも出ている便利な場所です.都会(ロンドン)から少し離れたショッピング街という感じでしょうか.夜になると若者が集まり,パブは夜中まで賑やかです.

ホテルの前にはポストが並んだモニュメントがあって,これが目印.当初の予定では1ヶ月滞在するつもりだったのですが,諸事情で今回は2週間の滞在.それでも普段の国際会議の時なんかに比べるとうんとゆっくりできるので体力的には随分と楽です.

共同研究相手の時間が取れる時には見学や予備実験,打ち合わせなど.それ以外の時間にはなんでここに来てこんなことしてるんやろう・・・とか思いつつも研究費の申請書を書いたりしながら,比較的のんびりと過ごすことができました.研究内容については,まだどこにも発表していないので,ここでは内緒にしておくとして,それなりにできそうな感触はつかんできました.この研究はなんとか成功させたいものです.

研究の話しは論文でするとして,ここでは休日の話しを…日本の暦と同じで土日は休みなのでガイドブックをながめて行き先を思案.荷物持ちのために朋も来たのですが,2人ともイギリスは3回目.ロンドンはそれなりに見ているので,スコットランドまで足を伸ばそうと秘かに野望を持っていたのですが,現地ツアーに問い合わせてみると,土日は電車の本数が少ないので,ツアーは出ていないとのこと.

1泊では厳しかろうと断念して,日帰りで行けるカンタベリーとウィンザー城に行くことにしました.カンタベリーは英国教会の総本山.町の中心にある大聖堂は荘厳そのものです.

ヨーロッパはどこへ行っても聖堂の大きさと古さに感嘆させられます.実は少し前に広角カメラGX100を買ったのですが,これは今回の旅行に合わせて買ったようなもので,いつもヨーロッパに行くと建物の大きさをうまく表現できないと不満に思っていたのですが,このカメラなら教会内の床から天井までを画角に収める事ができます.

このカメラ,日本製ですがヨーロッパではもっと売れるように思います.日本よりは欧米をメインターゲットにすべきではないでしょうか.教会内には古い衣装を着ている人たちがいて,まるで中世にタイムスリップしたかのような写真を撮ることができました.

ウィンザー城は,現在も英国王室が生活している城です.現在のイギリス王朝はウィンザー朝.この城が名前の由来です.日本で言えば皇居というところでしょうか.

公開しているところは一部ですが,それでもたくさんの部屋があり,こんなところで暮らしていると家の中で迷子になりそうです.窓越しに庭が見えるのですが,これは王室のためだけのものなのでしょう.見学することはできませんでした.

ウィンザー城の近くにはイートン校があります.英国でパブリックスクールというと公立という意味ではなく,中世の伝統を持つ私立の全寮制の中等教育学校を指しますが,ここは名門中の名門のパブリックスクール.チャールズ皇太子の子供のウィリアム・ヘンリー両王子もここの出身.18人もの首相を出したというから驚きです.休みの日だったので,内部の見学はできませんでしたが,外から覗いてきました.

今回は月曜に日本の祝日があったので,その日は打ち合せでしたが,相手が忙しい日に振休を取ってミュージカルを見に行きました.ミュージカルが集まるのはピカデリーサーカス付近.ここの交差点を見上げるとTDKとSANYOのロゴが光っています.共に日本企業.世界中から観光客が集まる場所なので看板効果は大きいと思います.以前香港に行った時に日本企業のネオンがどんどん減って,サムスンなどの企業に押されていると聞いたので,日本企業も負けずに頑張って欲しいです.

さてミュージカルですが,初めてだったので有名どころをということで『オペラ座の怪人』を選びました.ただ,有名どころとは言ってもストーリーはほとんど知りません.しかも初めてのミュージカル.思った以上に(というよりはほとんど)言葉を拾えずにショックでした.頑張ったら拾えるようになるのでしょうかね.詳細は分からないながらも舞台の演出を楽しみました.

イギリスに行ったというと大概が食事の話題になります.外食は脂っこく,そして種類が少ないです.味は塩辛い.それでもせっかくだからイギリスの雰囲気を楽しもうと思い,夕食はほとんどパブに通い詰めでビール片手に『フィッシュアンドチップ』と『ランプステーキ』を日替わりで食べていました.

美味しいものはない訳ではなくて,もちろん,お金を出せば手に入ります.1849年創業の老舗デパートであるハロッズのオイスターバーでカキを食べてシャンパンを飲みましたが,それはそれは美味しかったです.値段は可愛くありませんでしたが…

今は円が安いのもあるかと思いますが,とにかく物価が高いです.1£は250円くらいだったのですが,感覚的には1£100円でした.入場料なんかも20£とかでお金がパタパタと飛んでいきます.安いのはビールだけ.宿泊は地元では格安のビジネスホテルに泊まったのですが,それでも支払い総額は25万円くらいになりました.次のカードの請求書が恐いです… (2007/9/30〜10/14)

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