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国際会議発表のためにローマへ
ロボットに関する一番大きな国際会議(ICRA)で発表するためローマに行ってきました.移動で使った航空会社はオーストリア航空.乗り換えの際にウィーンで一泊しました.

ウィーン市街にはリンクという路面電車が環状に走っていて一周約30分.その中に王宮やシュテファン寺院などの見所が集中しています.予約したホテルも街の中心・オペラ座の隣と観光には好位置でした.

地下鉄で数駅行ったところにはハプスブルグ家のシェーンブルン宮殿があります.これはフランスのベルサイユ宮殿を意識して作ったというだけあって部屋や庭の雰囲気はベルサイユに似ています.建物の外観はマリアテレジアが好んだという黄色で統一されていてメルヘン調でした.

この宮殿はナポレオン戦争の後にヨーロッパの体制を巡って議論され,『会議は踊るされど進まず』と評されたウィーン会議の舞台です.シェーンブルン宮殿にしても美術史美術館にしても並ぶことなく入ることができたのは時間が限られている我々にとってはありがたかったです.

一時期日本でも流行ったザッハトルテはウィーン発祥です.ホテルザッハーとデメルのものが有名です.日頃は甘いものを食べないのですが,話のネタのためには食べておかないと…と思い,デメルで食べました.やはり少々甘く感じました.

ウィーンはこじんまりとした街で空港からの便もよく,一泊の短い時間でもそれなりに見て周ることができました.街は綺麗だし,夜遅くにブラブラしている人も多く安全そうだし,少し寄って観光するには良い街だと思いました.

ウィーンで一泊した後はローマに向かいました.ローマには以前に一度来たことがあるのですが,その時は一泊しただけでサンピエトロ寺院とコロッセオを見ただけだったのですが,今回は少し時間があったので,システィーナ礼拝堂やパンテオン神殿など色々な見所を周ることができました.

ローマはウィーンとは比較にならないほど観光客でごった返しています.そのため朝一番だと並ぶことなく入れますが,少し時間が経つとどこも長蛇の列ができています.スペイン広場やトレヴィの泉なども人だかりができていましたが,彼らは座り込んで何をやっているんでしょうか.単にボーっとしているだけなんですかね.

肝心の国際会議の方はというと,ロボットの研究は日本が強いのでいつもは日本人がたくさんいるのですが,今回は遠いからか採択率が低かったからかは分かりませんがいつもよりは少ないように思いました.とはいってももちろんそれなりにはいます.

発表会場はそんなに広いところではなかったのですが,我々の発表の部屋は完全に満席状態.たくさんの立ち見が出るほどになりました.多くの人に我々の作ったロボットをアピールできて良かったと思います.また,今回は発表中に思いついたアドリブで笑いが取れたのが満足でした.

ローマでは空き時間を使ってアッピア街道にまで足を延ばしました.『全ての道はローマに通ず』といわれるアッピア街道の起点はローマの南サン・セバスティアーノ門です.起点付近の細い石畳は左右が壁に囲まれていているにも関わらず車の通りが非常に多く,排気ガスが充満しています.サン・カッリストのカタコンベやサン・セバスティーノ聖堂など見所は多いですが,歩くには注意が必要です.

それに引き換え,チェリチア・メッテラの墓より先はほとんど車も走っていないし,両側に壁もないので大自然が見渡せます.歩くのならメッテラの墓あたりから南へ向かうといいかと思います.古い石畳の上を自然を感じながら歩くことができ,所々に崩れかけの門などの遺跡を見ることができます.

私の歴史好きは専ら日本史ですが,やはり世界史も勉強しないといけないなぁと思いました.特にローマの歴史とヨーロッパの王室に関しては色々と知りたいと思いました.まずは塩野七生の『ローマ人の物語』あたりから読んでみようか… (2007/4/8〜15)

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