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二週間後の高山市下切町
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高山祭を中止に追い込んだ台風22号に続き本州に上陸した台風23号は「屋台特別曳き揃え」の直前に岐阜県を直撃しました.
中止が検討されながらも「高山は大丈夫だ」というアピールのためにも実施をこぎつけたという「屋台特別曳き揃え」の華やかさの一方で,
市内では死者が出るほど大きな被害が出ており,多くのボランティア活動を募集していました.
少しでも力になりたいという朋に引きずられる形でボランティア活動に参加するため高山へと向かいました.
私達は被害が大きいという下切町へ行くことになりました.地元の人の話しによるとこの辺りは胸位まで浸水したということでした.
確かに,家の壁を見ると胸元あたりまで水があった境界線の跡がくっきりと残っていました.
川沿いに建っている家の土台はゆがんでいるところもあり,流れる水の威力と自然を前にした人間の非力さを改めて思い知ることになりました.
私達の仕事の多くは,流れてきた泥を外に出すことです.
5人程度の人数でチーム分けを行い,チーム単位で配属先が決められます.
こういうボランティアは常連さんばかりだと思っていたのですが,
確かにボランティアグループの服を来て集団で参加されている方々もたくさんおられましたが,我々のチーム五人は全員初ボランティア活動でした.
横浜など遠方からの災害ボランティアネットワークで駆けつけている方もおられるようで,ネットワークの広さ・強さには驚きました.
文科省の下で阪神淡路大震災の教訓を生かして大都市大災害軽減化区別プロジェクトとしてレスキューロボットの研究が行われています.
それにも関わらず,昨日起こった震度6を越える新潟中越地震では多くの被害がでています.また,これから起こるであろうと言われている東海地震にも警戒が必要です.
今回ボランティアに参加して感じたことは,人の力が自然の力に及ばないのはもちろんですが,災害の中では科学の力が人の力に到底及ばないと言うことです.
今後レスキューロボットが本当に災害時に役立つことを信じてこれらの研究を見守っていきたいと思います.
銭湯に行く途中で「屋台特別曳き揃え」を終了した屋台を移動させているのを見かけたのですが,後に付いていく体力は残っていませんでした. 明日の全身筋肉痛は覚悟しています….(2004/10/24) |
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