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多度大社の上げ馬神事へ
ここのところイタリア旅行や御柱祭などにより出費が続いていたので,ゴールデンウィークは大人しくしておこうと, ゴロゴロしたり,映画に行ったりしていたのですが,近鉄電車の全線フリー切符が手元にあり, 有効期限が5月6日までだったので,どこかに行こうと思い,近鉄名古屋駅に行きました.
特急を使わずに日帰りできるところで考えると伊賀上野か松坂辺りかな?とか思っていたら,
ちょうど駅には松坂行きの急行が止まっていたので早速乗り込みました.
これなら松坂まで行って松坂牛でも食べるか?とか思って,ふっと電車の吊り広告を見ると,
イベントカレンダーにある「5月4日:多度大社・上げ馬神事(5日まで)」の文字が目に入りました.
多度駅を調べてみると,桑名で乗り換えれば行けることが分かったので,
松坂牛をあきらめて上げ馬神事を見に行く事にしました.
朝刊で上げ馬神事の記事は見ていましたし,過去に何度かニュースで見たこともある(気がする)ので, 馬で坂を上る祭りがあることは知っていましたが,こんなに近くの祭りだとは知らなかったな等と考えながら, 多度駅から多度大社まで歩いていたのですが,なかなか古い雰囲気のある良さそうな町です. 上げ馬神事はその年の豊作・凶作を占うために行われた祭りで起源は南北朝の頃だそうですが,信長の頃の戦で30年ほど中断され, 徳川の世になり,桑名城主になった本多忠勝が神社の再興を始め,第2代城主の本多忠政によって祭りが復興されたそうです.
前日は12頭の馬のうち6頭が上り切ったということでしたが,
私たちが見た5日は6頭の上げ馬が行われ,惜しいところまで行ったのもあったですが,残念ながら一頭も成功しませんでした.
上げ馬を成功させるために,興奮剤などのドーピングを行ったり,馬を棒などで脅かしたりする行為も多いらしく, 上げ馬神事から虐待をなくすキャンペーンも行われているようで,あちこちに「馬虐待禁止」のビラが貼ってありました. 祭りでは命がけと面白さが紙一重だと思うのですが,そのあたりの調整が難しそうです. 後に,流鏑馬も行われるようでしたが,混んでいて見られなさそうなのと,帰りが遅くなることもあり, 上げ馬神事を見た後,帰りました. 御柱に続いて上げ馬神事,今年は「祭」と「坂」がキーワードでしょうか… (2004/5/5) |
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