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来年に向けて2004年を振り返る
少しずつ書いているこのホームページもいつの間にやらそれなりの量になってきました(質はともかく…). しかし,日頃はフォトギャラリーの更新ばかりで,ニュースピックアップの更新は年明けと年末の挨拶くらいになってしまっています.

それはさて置き,理研に来て早3年が過ぎようとしています. ドクターの期間が3年ですから,3年経てば研究成果が要求されてくると思います. 大学時代にはビジョンの研究を行っていましたが,理研に来てからは主にCAVEを用いた没入型シミュレーション環境に関する研究を行っています.

これまでに掲載されてきた論文の多くは,大学時代に行っていた研究の延長線上にあるものでしたが, 理研で新しく始めた没入型シミュレーション環境に関する研究もそれなりに軌道に乗ってきており, 来年早々に出版される電子情報通信学会論文誌2月号への論文掲載も決まりました. また,そのシミュレーション環境の応用例として大学時代の認知研究と絡めた研究についても成果が出始めてきています. 3年目にしてようやく研究成果が(論文という)形になり始めています.

我々のチームにとって,来年度は二つの大きなイベントが予定されています.

一つは,BMCの中間評価です.と言ってもより良い研究を行って,より良い論文を書くことが中間評価のための準備になるのですが, この評価結果がこれからのセンターの行く末を左右することになる訳ですから我々にとっては最も重要なイベントになります.

もう一つは,ロボットの試作一号機のハードウェアが完成します.現在,その一号機のためのアーキテクチャ作りやプログラム開発などに全力を傾けています. このロボットでは,視覚処理も行いますので,大学時代の研究を活かした形で,面白い研究ができればいいなと思っています.

2005年は今まで以上に忙しく大事な年になりそうです.それでは皆さん,よいお年を….(2004/12/27)

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